【ロジカルシンキング】大前研一の「考える技術」が古い本だけど先見の明がありすぎて予言書でした

ビジネス書

こんにちは。いっとくです。

 

突然ですが、めちゃくちゃいい本に出会ってしまいました。

考える技術
(著:大前 研一 出版:講談社)

 

面白い本って色々なタイプがあると思うのですが、この「考える技術」はロジカルシンキングについての方法が具体的な事例とともに解説されていて、読んだだけで自分がレベルアップしたように感じるタイプの面白さ。

実際はまだ実践してないのでレベルアップしてないんですけどね。

 

ビジネス界でも名高い大前さんですが、僕が留学を決意したきっかけが、実は大前さんとユニクロの柳井正さんとの共著である「この国を出よ」でした。

「この国を出よ」を読んだあたりから、読書が趣味になっていったという、僕にとって始まりの本を書いた人というわけです。

 

そんな大前さんが書く本、、、、やっぱりすげぇ。

これは2004年出版ということで、もう15年も前の本なのですが、すごいためになります。

考え方っていうのはそう簡単に新しいブレイクスルーが起きるわけじゃないから、古くてもあんまり関係ありません。十分役立ちます。

 

むしろ本の中で大前さんが世の中の動きから5年後の未来を予測しているんですけど、的中しすぎて予言書かと思った。

 

個人的に大前さんと橘玲さんと出口治明さんの本は必読だと思ってます。

 

そんなわけで、ここがすごいよ「考える技術」!

始めていこうと思います。

スポンサーリンク

ビジネスに必要な問題解決力を学べる

ビジネスというとざっくりした響きですが、ほとんどのビジネスは問題解決です。

そして問題解決に必要なのが「科学的アプローチに基づいて論理的思考力」であり、同時に日本人に欠落している能力でもあります。

 

大前さんはマッキンゼーで色々な会社の問題を解決してきた、いわば問題解決のプロフェッショナル。

ゆえにすごすぎるとしかいえないエッセンスが詰まっています。

 

中でも僕にすごく響いた内容は日本人がいかに自分で考える力を身につけていないかという部分。教育が自分で考える力を破壊していると本書でも言っています。

 

日本人というのはとりわけ、ハロー効果に弱いです。

例えば、専門家がこう言っていたからという理由で自分で理由を考えもせずに、これが正しいと鵜呑みにすることありませんか?

僕は自分の人生を振り返るとめちゃくちゃあります。

でもここ最近はそんな意識を捨てて、なぜそうなるのかを考えるように意識しています。

 

でも「考える技術」を読んで全然足りてないことを痛感。

 

例えば会社の商品の売れ行きがよくない時、日本の会社では営業部は製品が悪いと言い、製造部門は営業が悪いと言う。

でもそれだと全然生産性は向上しない。

なぜ売れないのかという仮説を立てて、それを検証したのちに本当の原因が見えてくる。

 

仮に営業が良くないということであれば、それを原因だとして、結論「営業の売り方が良くないのでそこを改善しましょう」という改善策を提案する。

間違いなく僕がコンサルタントだったらここまできたら、後は考える気力が一気になくなってふわふわした改善案を提出してしまうと思う。完全に教育で脳を破壊されました。笑

 

その結果、どうやって改善するかをさらに仮説を立てて、検証を重ねて、本当のボトルネックが見えてきたところでどう改善するのかを提案しないといけないのです。

 

そんな大前さんの考え方を郵政民営化やホンダのカルロスゴーンなど、色々な事例を元に徹底的に解説しているありがたい本が「考える技術」

とにかくためになるけど、1回読んだくらいじゃ全然消化できないので、是非とも買って何回も読んでほしい1冊でした。

論理的に考えると未来が見える

この本の中で、インターネットが登場したことによって、世界の経済は今までは考えられなかったような繋がり方をするようになったと言っている。

例えばニュートンはりんごを落ちるのを見て、引力に気づいた。そして、その理論さえ知っていれば誰でもりんごが落ちる位置や速さを簡単に予想できるようになった。

しかし、葉っぱの落ちる位置を想定するのは難しい。

一つ一つの葉っぱの形が違うため、空気抵抗も変わってくるし、突然風が吹いたりすることもあるからだ。

本書ではりんごが今までの経済で、葉っぱがこれからの経済という例えをしている。

 

つまり、何が起こるか誰もわからないということです。

 

これを読んで「ウン、ウンわからないよね〜」なんて思いながら読み進めたけど、本の中でスマートフォンを示唆する内容があって度肝を抜かれました。

この本が書かれたのは2004年です。

AppleがiPhoneを世に送り出したのが2007年。(世界初のスマホは1997年らしいけど、今のモデルとはかけ離れています。)

 

大前さんはスマホとは言っていないし、まさかボタンがほとんどなくなるまでは予想していないけど、携帯電話に高性能なカメラが搭載されiPodのような音楽プレーヤーも統合され、財布にあるSuicaやキャッシュカード、ポイントカードなど、色々な決済機能が搭載され、フルテキストのEメールが使え、Googleなどの検索機能も携帯でできるようになり、音声でレストランへの案内ができるようになると言っている。

 

はい、もうほぼiPhoneです。インターネットの検索はほとんどがスマホになって、当たり前のようにスマホ一つでなんでもできるようになった現代から見ると、この予測能力の高さは本当にやばいと思う。

 

そんな能力を身につけるために必要なロジカルシンキング…

 

この本は絶対に何回も読もうと思います。

てか学生とかまだ社会に出たばかりの若者は全員読むべきだと思う。それくらい良書でした!

コメント

タイトルとURLをコピーしました