ファスト&スローは難しすぎるけど興味深い本でした。

こんにちは。いっとくです!

つい先月から定期的に訪れる読書ブームにより本を読みまくっています。

その勢いで手にしたこちらの本がえげつないほど難解だったので、エネルギーが全部持って行かれました。

ファスト&スロー 上 あなたの意思はどのように決まるか?
(著:ダニエル・カーネマン 訳:村井 章子 出版:早川書房)

どうです、この表紙?

これを読んでるだけで賢そうに見えませんか?

そんな知的な雰囲気を表紙からボトボトと垂れ流しているファスト&スローですが、内容も半端じゃ無いくらい知的で難しかったです。

でも面白いんです、これが。知的面白読書でした。

著者のダニエル・カーネマンは心理学者にしてノーベル経済学賞を受賞しているすごい学者さん。

そして学者さんが書いた本ということもあって表現がマジで難しい。

うっかり気を抜くと文字だけ読んで頭に内容が入ってこないことがあるので集中して読むべし。

本書では脳の仕組みから人間の意思決定がどのように行われているのかを詳しく解説しているのですが、わかりやすいようにところどころに問題を挟んできます。

そしてそれについて考えた時に、自分でも意識していなかった意思決定のプロセスをズバズバと言い当てられるという新体験ができる本です。

まずは上巻を読んだので、感想とエッセンスをちょっと紹介!

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意思決定に関わる脳の2つのシステム

僕たちが何かを考えたり行動する時には、実は脳内には2つのシステムがあります。

一つは早い思考であるシステム1。もう一つが遅い思考のシステム2

例えば、2×2=?と言われたらほとんど頭を使うことなく4という数字が出てきます。

しかし、58×73=?と言われて何も考えずに答えを出すことができる人はそういないでしょう。

この2×2のような簡単で全く考える必要がない時に意思決定をしているのがシステム1で、システム1では解決できない複雑な問題を解決するのがシステム2の役割という訳です。

要するに直感がシステム1、直感でわからない時の試行錯誤をシステム2がやっています。

この本のメインテーマはこの二つのシステムがそれぞれの役割ごとに人間の意思決定をしており、その仕組みやプロセスについて色々な思考実験を交えながら解説しているのですが、その実験がことごとく面白かったのでちょっと紹介していこうと思います。

面白い思考実験の数々

この実験とそれに対する自分の考え方が全て見抜かれているような感覚こそが、ファスト&スローの面白いところだと思います。

そんな実験たちをちょっと紹介!

脳は注意を払うためには努力が必要

脳というのは注意を払うためには努力が必要で、注意力は限度額が決まった予算のようなものなのです。

これを試す実験は、黒シャツと白シャツを来たチームがそれぞれバスケットボールをパスしている動画を被験者に見せました。そして黒チームは無視していいので、白チームのパスだけを数えてくれと言います。すると被験者は白チームのパスに注意を払うことになります。その結果被験者の半分が動画の途中でコートの真ん中にゴリラの着ぐるみが通ったことに気づかなかったという。それどころか「そんなものはなかった」と主張していた。

この結果から、脳は予想外の刺激を察知するためにはシステム2の働きを使って注意を払っていることがわかる。

もし自分がこの動画の実験をされたら多分気づかないんだろうなと思うと、この実験の信ぴょう性の高さに驚かされます。

錯覚について

よくある矢印の長さが違うように見える錯覚。

これを見た時、多くの人は外側に羽が向いている矢印の方が長く見える。

しかし測ってみると実は同じ長さだ。そして今あなたは長さが同じということをしりました。

しかし、長さが同じとわかっても長さが同じに見えるわけではありません。

つまり錯覚はシステム1の直感で受け取っているのだが、これは意思の力ではどうにもできないということ。

そして錯覚は視覚だけでなく他の感覚にも十分起こり得ます。

人間は見たものを真実だと思ってしまう癖があるので、たまに間違っていることを自信満々に答える人がいるのです。

脳の連想する力について

「フレッドの両親はパーティに遅れた。ケータリングサービスはもうすぐ来る予定だ。フレッドは怒った。」

この文章を見た時にフレッドがなぜ怒ったのかすぐにわかります。

両親が遅れたからです。ケータリングサービスが来ることと怒りは全く連想できません。

つまり、脳のシステム1は直感で原因を見つけ、連想する力があります。

しかし、この連想する力は無関係な事柄にも理由をつけて説明したがるという癖があるのです。

フセインが逮捕された翌日、米国債は上がり、直後に急降下しました。

しかし、この時どちらの現象もフセインの逮捕が原因だというヘッドラインのニュースが流されました。

つまり世の中は全く関係のない事象に因果関係をこじつけるのが大好きということです。

とにかく人間の行動原理を知りたいなら読んだ方がいいと思う。

この本は難しい上にボリュームがめちゃくちゃあります。

他にも何個も色々な実験があって、その度に人間がどういう心理で行動するのかということがわかるようになっています。

それは自分の中にあるのに、自分すらも気づいていなかった脳の働きについて知るということです。

自分に限らず他人の行動も仕組みもよくわかります。

そんなわけで知的好奇心に飢えてる人は時間見つけて読んでみると面白いと思いますよ!

普通に衝撃を受けます!

あっ自分こういう効果のせいでこう思ってたんだ!人間って無能なんだ!統計すごいんだ!みたいな感じ。

本当はもっと面白さを伝えたいのですが、この本が長すぎる上に難しかったので、今の僕の文章力では伝えきれそうにありません!

そんなわけでもっと気になる人はレビューとか見た方がいいと思います。

ちなみに下巻の感想はこちら。

関連記事:心理的な錯覚の数々に衝撃を受ける|ファスト&スロー 下

下巻にはさらに多くの心理実験と幸福についての考え方、解説などがあり、こっちも合わせて読むことによって全部が腹落ちします。

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