前回の記事:十二指腸潰瘍闘病日記その4|入院2日目
「僕は飯が食いたいだけなんだ!」
そう思いながらベッドで目覚める3日目。
そろそろ先生に泣きながらお願いすれば梅干しの一つくらい食わせてくれるんじゃないかという淡い希望を胸に抱いては捨てている。
そして、今日も飯テロ画像を見まくる。
非常に辛い行動であるということはわかっています。
常に空腹状態にあり、少なくとも5日間は飯が食えないことを約束されている空間で、とびきりうまそうな食べ物の写真を見るのです。
そして、この苦行を乗り越えた時に味わう最初のうまい飯はそりゃあもうとびきりうまいことは間違いないでしょう。
とりあえず退院したら、しゃぶしゃぶと焼き鳥とチョコとたこ焼きともんじゃ焼きとクレープとプリンとガトーショコラと果汁グミとミックスナッツとおこわとfytゔぇbsんvklm;…………
とにかく、食への欲望が果てしない!
絶対退院したら好きなもの食べる。
入院している患者で若者と呼べるような人物は僕くらいしか見当たらず、他は結構やばそうなおじいちゃんとかもいたりするので、余計に気が重くなります。
この日は、昼夜問わず「おお〜い、しょうべん!」と叫び続けていたおじいちゃんが別室に移動になりました。
あんなに叫んでいるのに看護師が全く来ないので、この部屋だけ見捨てられてるのかと思いました。
ちなみに僕のナースコールも1度目は必ず無視されます。
腹痛はじわじわと回復に向かっていたものの、くしゃみで大きく息を吸った時に再度痛めました。
体がチューブで繋がれているため、風呂に入ることができないのですが、3日目ともなると頭皮から滲み出る自然のワックス(皮脂)だけでいい感じの毛束感が演出できます。
ワックスいらずのナチュラルオイリーマンで、早くシャンプーしたいことはいうまでもありません。
時間が腐る程あるので読書が捗ります
今の僕には本当に1日24時間という限られた時間をフルで与えられているので、色々なことができます。
てなわけでこの日は本を1冊読みました。出口さんの本ということで相変わらずの良書でした。
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この日から医者の先生に院内自由に動き回って結構ですよと言われたので、1階のローソンで本を購入しました。
その時のレジ待ちでディスプレイに並んでいるからあげクンの破壊力はなんなんでしょうか。
ガチで買うだけ買って噛むだけ噛んで飲み込まずに吐き出してオブジェとして枕元に飾ってやろうかと思いました。
〜その6へ続く
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