働き方改革とはイシューから始めて生産性を高めるということなのでは…

イシューからはじめよ 表紙ビジネス書

こんにちは、いっとくです!

学生の時は全然意識してなかったのに、社会人になってから急に意識しないといけなくなるものランキング1位といえば「生産性」ですね。

ちなみに2位は政治力。

学生の頃は生産性なんて全く意識することなく、ひたすら記憶力を研鑽しまくってきたもんだから、もっと記憶力が輝く社会になれ!!って感じなのですが、そんな文句をブーブーを垂れ流したところで社会や教育が変わるわけでもないので、社会人になってから学ぶしかないわけです。

個人的なお話ですが、今年に入ってから社内教育の部署に異動し、やることもガラッと変わり、いまだかつてない振れ幅のマルチタスクだったり答えがなさすぎる業務内容に踊らされる半年間を過ごしていました。

教えるならやっぱり自分のスキルをつけないとダメだろなんて思って、結構基礎的な部分の技術書とかを日々読み漁っており、それ自体は教える内容の質自体には貢献しているな〜という実感はあるのですが、業務全体で見たときにあんまり生産性自体は高まってないんじゃないのという疑問を持つようになった今日このごろです。

いやてか間違いない。なんか色々無駄にしている気配を感じます。

ということでその解決方法を探そう。

この答えはもっと別のところにあると思ったので、とりあえず翔泳社が企画しているITエンジンア本大賞2019にランクインしていたこちらの本から学んでみましょう!ということで購入して読んでみました。

イシューからはじめよ 表紙
イシューからはじめよ 知的生産性のシンプルな本質
著:安宅 和人 出版:英治出版

よく名前は聞いていたので、きっといい本なんだろうと思っていたんですが、、、いい本でした!

最近自粛していたこともあってKindleで本を買うことが多かったのですが、久しぶりに紙での購入。やっぱり紙は紙の良さがありますな。

内容もスッキリしていてわかりやすいのですが、見た目ほど文字数が多くなく、めちゃくちゃ気持ちよく読めて最高でした。

Kindleで買うと厚さとか気にせずに買ってしまい、サラッと超大作を読み始めてしまうことがあります。

それが原因で最近は苦しんで理解するということに疲れ気味だったのでマジで助かりました。

内容については、具体的なテクニックを交えつつも、首尾一貫したテーマがあります。

それが「犬の道」を回避せよ!というもの。

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生産性を上げるために回避するべき犬の道とは?

まず、本書のタイトルにもイシューとは何か?

イシューとは簡単に言うと「解決すべき課題」です。

世の中のビジネスは全て、課題の解決だと言われていますが、本当に我々がすべき仕事というのは、ただの課題解決ではなく、「バリューのある仕事」です。

実は人間って能力の差によって生まれる作業スピードの差というのはそこまでないらしいのです。圧倒的に仕事ができるあの人も作業自体のスピードが速いわけではないらしい。

しかし、世の中で活躍している人は、ただの課題解決ではなく、バリューのある仕事をこなすことによって圧倒的な成果を生み出しています。

ではそのバリューのある仕事というのはどんな仕事なのでしょうか?

その効果測定をするためには2つの軸が関わってきます。

1つ目の軸が、その課題のイシュー度。

要するにどれだけその課題解決は世の中にとってインパクトがあるのかという軸。

そして、2つ目はその課題の解の質です。

この2つが掛け合わされた領域の仕事こそがバリューのある仕事ということですね。

しかし、ある程度の経験を積まないと上記のようなバリューのある仕事をするのは難しいと言われています。

そこで、ガンガン仕事をしてバリューのある仕事をこなせるように頑張っていくわけですが、多くの人が陥ってしまいがちなのが、ひたすらたくさんの課題を解決して経験値を積み、解の質を高めてからイシューを見極めようとするパターン。

本書ではこれを「犬の道」と呼び、ダメなパターンとしてバッサリ切っています!

犬の道!なんとエキゾチックな命名!笑

なぜ、これがダメなのかと言うと、質の低い問題をがむしゃらにアウトプットしたところで質の向上は見込めないし、そもそも大変すぎて徒労感しか残らないからです。

また、仮に人並み外れた能力を持って、犬の道を通ってバリューのある仕事ができるようになったとしても、それは他の人が通れるような道でもないので、再現性のある形で人に教えられなくなってしまい、リーダーとしての価値が頭打ちになってしまうわけです。

そこで何よりも大事なのが、イシューを見極めるということ。イシューから始めるということ

その課題はどの程度解決する価値があるのか(イシュー度)を見極めます

そして、そのイシューに対し、正しい仮説検証をニュートラルな視点から繰り返して行くことでバリューの高い仕事が生まれるというわけです。

確かに、ここ半年の自分の働き方を振り返ってみると、とりあえず目の前にある課題をボンボンやっつけて、自分が強くなればなんとかなるという、「犬の道」一直線の働き方をしていたように思える。

では、自分にとってイシューとは何なのだろうか、、、

きっとそこを苦しんで考えて、質の高いアウトプットを生み出すことで本当の価値というのが生まれるのでしょう…

何せ経験が浅いもので、その辺の見極めが難しいんですよね〜

本書にもちょいちょいあるけど、メンターを見つけるというのは本当に大事で今の自分に足りていない部分だと思うわー。

そんなわけで、イシューからはじめよ。

仕事の質を考えるきっかけになる良書でした。

イシューから仕事をはじめるためのフレームワークも満載なので、読みながら実際の仕事で当てはめてみてもためになりそうです。特に自律的に動くことを意識している方々。

本当ね、働き方改革って去年くらいからよく聞くけど、休みを云々とかじゃなくて、こういう働き方をするための教育をすることこそ、本当の働き方改革なんじゃないかと思います。

以上、いっとくでした!

さようなら

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