ファシリテータ「〇〇について何かアイディアある人いますかー?」
A「…」
B「…」
C「…」
会議あるあるですねぇ。
マネージャー「何か不安とか不満とかあったりする?」
メンバー「今の所、特に思いつかないですね〜」
1on1あるあるですねぇ。
会議や1on1など仕事をしていると色々なタイプのMTGがあると思います。
そしてどの会議でもアイディアや相手の考えを引き出すということが求められています。
今回紹介する本は、相手からの答えを引き出すために必要な問いかけのテクニックを学ぶことができます。
まず問いかけというのはビジネスにおいてめちゃくちゃ大事な行動です。
人は問いかけを投げかけられると、その問いかけをヒントに脳内で考えを巡らせて何かしらの反応を生み出します。
そして、問いかけの質が変われば、相手から得られる反応も変わってきます。
本書ではこの問いかけをサッカーで言う、パスに近いと言われています。相手が受け取れるいいパスを投げることによってシュートが決められるように、いい問いかけを投げることができれば、いいアイディアを引き出すことができます。
本書はそんな問いかけの質を向上するために必要な考え方やテクニックを学ぶことができます。
アイディアを引き出す問いかけ
問いかけには様々なパターンや目的があります。
その多くのパターンについては本書で紹介されているので、今回はその中でもアイディアを引き出すための問いかけについて紹介していこうと思います。
アイディアを引き出すためには制限をかける
人がアイディアを出すためには、何かしらの取っ掛かりが必要だったりします。
例えば会議でアイディアを引き出すための問いかけでは以下のような感じです。
悪い問いかけ「何かアイディアはありますか?何でも良いので遠慮なく提案してください」
良い問いかけ「どんなユーザーをターゲットにしたいか、思い浮かぶ特徴ありますか?」「これまでのアイディアでもったいないと感じたものはありましたか?」
あらかじめアイディアがある人ばかりであれば、最初の問いかけの内容でも問題なくアイディアがバンバン出てくると思いますが、実際の仕事の場でそんな奇跡みたいなことが起きることはほぼありません。
そこで、考えを巡らすポイントに焦点をあてるような問いかけを投げかける(制限をかける)ことによって、より具体的なアイディアを生み出しやすくする必要があります。
このように問いかけを通じて、アイディアや信頼を生み出すためのテクニックが盛り沢山なのがこの「問いかけの作法」という書籍です。
問いかけのテクニックとしては、「見立てる」「組み立てる」「投げかける」の3つのステップがあります。
「見立てる」でチームを良く観察して、今どのような状況になっているかの仮説を立てます。
「組み立てる」では、見立てで立てた仮説を解消するための質問を組み立てます。
「投げかかる」では、その立てた質問を上手にチームに投げかけます。
それぞれのステップごとに細かくテクニックが解説されており、普段の仕事で使う問いかけの質が変わることが間違いない内容になっています。
チームをマネジメントするマネージャーや、教育のような業務を行っている人にとっては特に役に立つスキルなので、特におすすめです。
著者がYouTubeでファシリテーションに関する様々な動画をアップロードしているので、そちらを参考にしてみるのも面白いと思います!
以上、問いかけの作法の書評でした!
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