越後湯沢といえばスキー場が大量にあって、ウィンタースポーツの街として自然と共に繁栄しています。
でも新潟といえば日本酒じゃないですか?そもそも今は夏ですから。
そうです。越後湯沢は冬が終わると観光客が一気に減るけども、日本酒をかなり楽しめる素晴らしいスポットなのです。
あと温泉街とは言われてるけども、正直温泉としての魅力は備えていないので注意。
しかし日本酒の魅力は十分に備えてると思うんです。
なんたって飲み比べするのに最適なスポットが二つもあるんですから!
日本酒のテーマパークぽんしゅ館
ぽんしゅ館は越後湯沢の駅ナカにある、ひたすら日本酒を楽しむためのお土産やさん。個人的には日本酒のテーマパークだと思ってる。
いろんな日本酒が売ってるし、このエリアの特産物的なお土産も買えますが、何よりもすごいのは「利き酒」というシステム。
まずは500円を支払って、コイン5枚とおちょこをもらいます。
そしてずらっと並んでるマシンにおちょこをセットし、コインをいれてボタンを押すと日本酒が出てくるというシステム。
何がすごいって選べる日本酒の種類がハンパではない。
八海山とか久保田みたいな有名な日本酒だけでなく、古酒とかワイン酵母を使った日本酒とか珍しい酒も含めて120種類以上から選ぶことができてしまうわけです。
ここは本当に楽しくて素晴らしいんだけど、種類が多すぎて迷い散らすこととメモらないと何を飲んだかわからなくなることが逆に欠点だと思う。笑
例えメモっても味の記憶なんてよほどインパクトないと残らないです。
ちなみに休みのたびに500円を握りしめて通った結果、今の所は逸見酒造の真稜が圧倒的に好み。山廃仕込みらしい甘みと酸味のバランスが絶妙で、アルコール臭さが全くない秀逸なお酒でした。
40種類くらいは試したのですが制覇は無理そう。
とにかく種類が多い日本酒から好きなものを選んで利き酒できるという素晴らしいシステムのぽんしゅ館。
楽しいんでオススメです。
でもここって駅にあるし、そもそも知名度高いと思うんですよ。
だからこそ僕がわざわざここでプッシュしても何にもならないわけです。むしろ他のソースでもっと魅力的に紹介されてることでしょう。
ということなので、僕が今回本当にオススメしたいのが…白瀧酒造の見学です!
こちらはなんと無料で15種類くらいの日本酒を飲み比べできてしまうという驚きのシステム。
種類は少なく感じますが、実はよく考えると少なくない上にタダという言葉に目がない僕にとっては最高の場所が白瀧酒造!それでは解説していくぅ!
白瀧酒造とは?
はい。というわけで今回白瀧酒造の見学に行ってきました。
本当は蔵とか醸造施設も見学できるっぽいんですけど、予約もしてなかったので試飲のみです!試飲だけならドタ参できます。
入り口はこんな感じで、オフィス感丸出しなのでめちゃくちゃ入りづらいです。
絶対に手前まで来て引き返した人が過去にいると思う。笑
ちょっと入るのを躊躇しかけた僕ですが、入り口にいた社員さんがウェルカム感出してくたので、ささっとエレベーターに乗り込み3FへGO‼
※誰もいなくても勝手にエレベーターで3Fに行けばいいっぽいです。
ところで急に白瀧酒造と言われても…って感じの人もいますよね。
白瀧酒造の一番有名なお酒は「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」です。
これなら聞いたことある人が一気に増えそう。
色んなのスーパーに売ってる割とメジャーな日本酒。ネーミングが神ってる気がするのは僕だけでしょうか?
とにかく純米酒にこだわっている酒蔵で、製造しているお酒は全部純米酒だとい言ってました。
白瀧酒造は無料で15種類のお酒が試飲できる
さてさて、そんな純米酒にこだわってる白瀧酒造ですが、こっちはタダ酒を楽しみにしているわけですよ!
「15種類飲めるって言っても、どっかで遠慮しそうだな〜。でもどうせもうこの人たちには会わないだろうから図々しく全部飲もうかな〜」なんて邪悪なことを考えながら、3Fのオフィスに突入。
本当にオフィススペースの隣に作られていますが、入るとお出迎えしてくれます。
お酒以外にも日本酒を活用したコスメなんかも販売している模様。
しかしビューティ方面にそこまでこだわりがないので、オラオラー!酒をだせー!という表情を口元に浮かべて、早速試飲コーナーへ向かいます。
試飲できる日本酒は全部で15種類!
代表銘柄の「上善如水」を筆頭に、越後湯沢の地酒として親しまれている「辛口魚沼」や「湊屋藤助」、「白瀧」。そしてめちゃくちゃ値段が高い「真吾の一本」!
もう、これは全部行くしかない。いやでも嫌な顔されたらどうしよう…
小心者の僕。
まずは手始めに日本酒の雑学とかを教えてくれました。
個人的に面白かったのは、実際に精米した米。
玄米から精米歩合25%までしっかり揃えてくれてます。
25%の米まん丸さはちょっと不思議でした。
日本酒の色々な知識を得たら早速試飲でございます。
まずはオススメを聞いてみると、いきなり期間限定商品を勧められた。
この期間限定がなんとも魅力的なんです…!
月ごとの上善如水!12ヶ月の上善如水も飲めるだと!?
期間限定のお酒がこちらの「12ヶ月の上善如水」!
この記事を書いてるのは7月なんですが、行ったのは5月でした。長期熟成の記事です。
このタイミングでの限定は3月の「花見酒の上善如水」と4月の「上善如水ボトル缶飲み比べセット」、そして5月の「上善如水 純米吟醸山廃仕込」。
4月のボトル缶飲み比べだけ、圧倒的に魅力を感じないのだが!
しかし5月の山廃仕込は超気になる!
なんたって山廃好きの僕ですから!
恥ずかしながら山廃仕込の意味は知らなかったので聞いてみると、なんでも雑菌を排除する時に乳酸菌を使ってじっくり行うから旨味が豊富で…えーと、ちょっと忘れました。
とにかく乳酸菌を使っててすごい手間と時間をかけてるそうです。
ということで初手は「上善如水 純米吟醸山廃仕込」に決まり!
透明なプラスチックのコップに日本酒が注がれて行く…
そして飲む。
う、うめぇ。なんて濃い旨味なんや…
いきなりドストライク!
とにかくボトルもおしゃれです。高級ブランドの香水みたい。
ボトルの周りが金属でできており、燕市の金物職人が作ってるので量産できないそうです。
ここで勢いをつけて次々と頼んでいく。
印象に残ったのは、「ロック酒の上善如水」と「湊屋藤助」と「真吾の一本」ですね。
ロック酒の上善如水は日本酒というよりはなんかの果実酒なんじゃないかというくらいの甘み。これが米と麹で作られているのが信じられない。
そして、越後湯沢の地酒として名高い「湊屋藤助」もバランスのいい味。
さらにもはや高級酒の「真吾の一本」。これも文句なしに華やかな日本酒でした。
先代の白瀧酒造の杜氏である山口真吾が手がける最後のお酒で、既に流通しているものなく、追加での製造はされないとのことで貴重なものでした。おいちい。
終盤に差し掛かった時に全部飲むのはやっぱりやめようかなという思いがよぎりましたが、試飲コーナーの担当者が「ここまで来たら全部いきましょうか!」と言ってくれました。
あなたが神ですか!と感謝しながら「あ、そこまでいうなら…」という感じで全種類を駆け抜けました。
あと4月の限定の上善如水ボトル缶飲み比べセットが圧倒的に魅力ない感じがしてましたが、中身は他の上善如水とは違うそうです。普通に美味しかったです。
結果、白瀧酒造を知って白瀧酒造のファンになりました。スキ…
無料だけど、、、
白瀧酒造で15種類を制覇しました!
これで無料なんです!素晴らしい満足度!
…といいたいところですが、ここですんなり帰るのはハードルが高すぎたわ。
しっかり隣に物販コーナーがあります。ここで買わないと気まずいよ〜
よし、じゃあ一番気に入った「上善如水 純米吟醸山廃仕込」でも買おうかと思ったら、思っていた2倍くらい高かったので諦めることに。
よし、勇気を出して買わないで帰ろう!
…
…
…
無理でした。
なんやかんや買ってしまいましたが、後悔していません。
確かに1000円くらい払ったわけだが、定価で湊屋藤助の価値を享受しつつも15種類楽しめたわけですから。
それにしても湊屋藤助もうまいなぁ。そんなに高くないから、かなりのコスパの良さだと思う。
越後湯沢の居酒屋とかで地酒としてあったりするんで、機会ある人はぜひ飲んで欲しい。
この辺では鶴齢がすごいピックアップされているけど、湊屋藤助が私の激推し!!
越後湯沢に来たらぽんしゅ館もいいけど白瀧酒造もね!
はい、というわけで3ヶ月越後湯沢に住んでみて、積極的に行ったのはぽんしゅ館なんですけど、観光で1回訪れる分には白瀧酒造もかなりいいと思います。
さすがに白瀧酒造の方は短期間で何回も通うのは僕には無理でした。笑
毎回買うならなんとかなるとは思う。
あとこれだけは言いたいんだけど、越後湯沢はお米がうますぎる結果酒もうまいので、「いっとく君と回る越後湯沢!食の旅ツアー」やりたいわ〜。
以上!いっとくでした!
おしまい。
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