西原理恵子さんの『この世で一番大事な「カネ」の話』から学ぶお金を稼ぐチカラ

エッセイ

こんにちは。いっとくです!

 

今年に入ってから、なかなか良いペースで読書できています。

なんたって年間50冊が目標ですから。

そんなわけで先日ブックオフでまとめ買いしたこちらの一冊。

この世で一番大事な「カネ」の話
(著:西原 理恵子 出版:理論社)

 

うんうん、お金は大事だよねってことで買ったこちらの本。

中身を何も確認せずに買ったのでどんなものだったか全然知らずに読み始めたのですが、すごく良かったのでちょっと紹介!

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漫画家西原理恵子さんの実体験によるお金哲学

うっすらと財テク系の話かな?と思いながら買ったのですが、完全にエッセイ。

漫画家の西原理恵子さんが実体験から学んだお金に関する哲学がぎっしりと詰め込まれています。

 

恥ずかしながら西原理恵子さんって誰?っていう状態だったんですが、「毎日かあさん」や「パーマネント野ばら」の作者でした。

作品は知っていましたが、というか大学1年生の頃に当時付き合っていた彼女と菅野美穂主演の「パーマネント野ばら」の映画を見にいき、下ネタが多くてなんとも言えない気まずい空気になったことを思い出しました。

映画を見に行く際は下調べ大事。

特に学生諸君。

大人になったらエロくても大丈夫だから!

 

話はそれましたが、この本すごく良かったです。

お金に関する哲学的なところは、自分もそれなりに貧乏な家庭出身なので共感できる部分も多かったのですが、それよりもなによりも西原理恵子さんが上京してから、自分で仕事を見つけてお金を稼いで行くお話がすごく良い!

 

自分を差別化して売り込んで行く姿なんかは日本全国の営業マンにも響くものがあるんじゃないでしょうか。

ぜひ参考にしてほしい一冊です。

田舎町で目撃した貧乏の連鎖から抜け出す壮絶な闘い

本を読む限り、著者の西原さんは壮絶な人生を歩んできたように思えます。

幼少期を過ごした工業団地の町では、住民がみんな貧乏で心に余裕がなくいつも怒っている。

そして行き場を無くした子供たちは非行に走り、結局そのまま日払いの日毎について貧乏になり、貧乏の連鎖から抜け出せなくなってしまいます。

 

そんな環境の中で育っているため、西原さんは友達や先輩が悲惨な末路にたどり着くのを何度も目にしてきました。

さらに、高校を退学にさせられた理不尽さに裁判を起こしたり、ギャンブルにはまっている父親が大学受験日に自殺したりとかなりしんどい体験をされています。

 

そんな中、世間の目を気にした母親が娘に高校中退という看板を背負わせないようにするために、大学に通わせるため100万円を手渡して上京します。

 

そして上京してからのエピソードが個人的にはすごく良かった。

自分を売り込むということ

西原さんのすごいところは、実現できそうな目標を冷静に定めて、そこに一直線に向かうところだと感じました。

100万円を手にして上京した西原さんは予備校に通いながらも、生活費はどうしても稼がないといけないのでアルバイトをする必要があります。

 

当時、予備校でも最下位の成績だった西原さんは、自分の最終的な目標を「絵を描いて東京で食べて生きる」に絞り、そのために必要なことを逆算して突き進む姿は売れる営業マンの姿そのもの。笑

 

予備校時代はアルバイトをしながら出版社に自力で売り込みを始め、何十社も訪問する中、やっと見つけたエロ本の挿絵のお仕事。

なんとかそれでお金をもらえるようになったものの、東京で食べていくためには月30万円を稼ぐ必要があると逆算した西原さんの当時の稼ぎは5万円ほど。

 

それではどうすれば食べて行くことができるかと考えた時に、自分の絵を他の人と差別化する必要があると考えました。

そこで、挿絵のために本の内容もよく読み、内容にツッコミを入れるような挿絵で自分の芸風を出していき出版社からの評判も上がっていきます。

それで、色々と仕事も増えていき、漫画家の仕事が舞い込んできたという。

 

この最終的な目標から具体的に必要な要件を逆算することと、泥臭い営業で掴んだ仕事の中で自分を差別化して仕事を増やして行くというプロセスを自然にできてしまっているというのが本当にすごいと思う。

最終的にはその過程を経て、「東京で絵の仕事で食べていく」という自分の好きなことで生活できるようになっているのですから、これから自分の好きなことを仕事にしていきたいと思っている人は一度読んでみるべきです。

堅苦しい表現がないのですらすら読めます

本書は本人の言葉で全編書かれており、堅苦しい表現が一切ないのでとても読みやすいです。

 

上で紹介した部分以外にも、ギャンブルの話や自分が痛い目みることも笑い話のネタになるという生きかたなど面白い部分がたくさんありました。

 

自分の好きなことを仕事にしたいと考えている人はかなり勇気をもらえる本なので結構おすすめの一冊でした!

 

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