生命原則と人生哲学のアナロジー|ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考

生命科学的思考 表紙ビジネス書

こんにちは、いっとくです。

年末になるたびに年末ですねって言ってる気がします。そりゃそうですよね、年末なんですから。

ということで、年末なので読んだものの感想を書いていなかった本の消化タイムに入っております。

今回読んだ本はこちら。

生命科学的思考 表紙
ビジネスと人生の「見え方」が一変する生命科学的思考
著:高橋 祥子 訳:NewsPicksパブリッシング

著者は生命科学の研究者であり、ジーンクエストという遺伝子解析サービスを提供している会社の経営者の方です。

その経験から生命の原則とそれと共通しているビジネスや人生に紐づけて、新しい視点を手に入れていこうという目的の本かと思います。

まず読んだ感想ですが、あんまり面白くなかったです。

本書の構成としては、生命ではこんな原則がありますというところから始まり、人生やビジネスでもこのように捉えることでこのように考えることができます…というようなのがいくつもの章に分けて展開されています。

その視点というか切り口がすごく面白いなと思って買ったのですが、これは目からウロコだわと思えるような内容があまりなく、不完全燃焼のまま読み終えたような読後感でした。

ビジネス書は基本的にナポレオン・ヒルの言っていることの一部を違う切り口で展開したような内容になっていると言われていますが、本書も生命科学という新しいテクノロジーを切り口にしているにも関わらず、どこかしらのビジネス書ですでに語られそうな内容ばかりになってしまっていたのが、読んでいて面白くないと感じてしまった原因のように思えます。

例えば、ダニエル・カーネマンのファストアンドスローとかすごく面白かったのですが、行動経済学という自分が知らない学問の内容を切り口にして、人の行動の裏側に潜んでいる心理を知ることができるという感動があると思います。

本書も生命科学という自分が知らない学問の知識が生かされるのであれば、全然聞いたこともないような斬新な切り込み方をしていれば、もっと良い読書体験になったな〜と思ったのですが、結局終始哲学的な話に生命科学のアナロジーを当て込んだだけという内容になってしまっていたように感じます。

これであれば教養として生命科学についてもっと楽しく知れるとかそういった方向性のほうが良かったのかもしれないですね。

たまたまかもしれませんが、NewsPicksが出している本ってこんな感じで、他で言っていることをおしゃれにして出版しているみたいな印象を受ける気がする…。

たまたまか!

以上、いっとくでした!

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