確実に成功する方法はないけど、成功する確率をあげる方法はある

残酷すぎる成功法則 表紙ビジネス書

こんにちは。いっとくです!

あぁ、切実に、すごい切実に、成功したい!

そしてお金と時間をたっぷり使いながらめちゃくちゃ美味しいタピオカミルクティーを飲む!そういえばタピオカって最近流行ってるけどどうしたの??前からなかった??

ところで何かに挑戦すると必ず成功か失敗をします。

そして何を隠そう人生は成功と失敗の連続です。

人生における成功や失敗が何なのかというのは、もはや個人の考え方次第で大きく変わってくる問題なので、僕がとやかく言えることは何もないし言うべきでもないのですが、僕が思うにかなり多くの人が成功したいと思っているはず!

だって成功しかしない人生と失敗しかしない人生を選べるとしたら、10人中10人が絶対成功しかしない人生を選ぶと思います。むしろ失敗しかしない人生を選ぶ人は相当な変態だ。

失敗は成功のもとだから失敗を重ねたい!って人もいるかもしれませんが、それは結局成功したいってことですからね。

まぁこれは極論です。もしかしたら失敗したい人はいなくても、そもそも成功や失敗に関わりたくないからあえて挑戦しないってスタンスの人はいるかもしれません。

しかし、世の中には成功するための方法が書かれた本がたくさんあるってことは成功したい人は多い。そして、その本が売れるってことは成功するのは簡単じゃないってこともわかります。

ちょっと生きていればわかりますが、確実に成功する方法はありません。

でもそんなことはわかっていてもついついこの成功法則の類の本に手が伸びてしまうのが人の性ってもんです。溺れる者は藁をも掴むというのはこのことか…

かくいう僕もそんな藁に手を伸ばす大衆の一人なのですが、先日読んだこの本がすごく面白かったのでちょっと共有。

残酷すぎる成功法則 表紙
残酷すぎる成功法則 9割間違える「その常識」を科学する
著:エリック・バーカー
監訳:橘 玲
訳:竹中 てる美
出版:飛鳥新社

例によって熱烈なファン層を抱える橘玲さんが監訳をしている海外の本です。

英語タイトルだと「BARKING UP THE WRONG TREE(見当違いをするという意味)」なのですが、「残酷すぎる成功法則」といういかにも橘さんらしいタイトルになってます。

「Frozen」が「アナと雪の女王」になるくらいの盛大なトランスフォーム。

ぶっちゃけると、これは売るためのタイトルで、若干中身の内容と喰い違ってる感じがします。

率直に内容を表すなら

「徹底検証、成功法則!〜本当にその法則は正しいですか??〜」

になります。

だっっっっっさ!ダサすぎて10冊しか売れない!

でも内容は有益です。

通常、成功するためのノウハウ本って「こんな考え方で働きましょう!僕はこうやって成功しました!なぜならこういう行動をとるとこうなるからです!」みたいな成功体験の押し売りが横行していたりするのですが、こちらの「残酷すぎる成功法則」はちょっと趣旨が異なっています。

世の中に溢れている成功するための方法や考え方。

本当に信憑性があるのかどうかという様々な言説を、データを元に徹底的に検証することによって、本当にその行動や考え方は意味があるのかどうかを解明し、成功するタイプの人間がどんな人間でどんな人生を歩んだのかということを次々と暴いていきます。

成功した人の裏側にある事実が浮き彫りになった瞬間、圧倒的な成功をするのは僕には無理でぇーす!と思うと同時に人生の幸福度を高めるためのバランス感覚について考えさせられる内容でした。

もういいや、そこそこの人生を狙っていこう(そんな風に思うための本ではないはず。笑)

めちゃくちゃページ数が多く、読むだけでかなり消耗するし、先に結論を言ってしまうと読んでも救われない無力感も感じました。

しかし!こういう意識高い系の本を読む時に役に立ちそうな考え方が学べる本だなぁとも思うので、ちょっと感じたことなどを書き連ねていこうと思います!

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結局のところ成功するためにはどんな人間になればいいのか

本書の言葉を借りるなら成功するためには、内向的で希望の持てるモンスターで、ふるいにかけられていないリーダーだけど、たまに自信過剰でセルフコンパッションを育む必要のあるマッチャーという人間性を持った上で、ひたすらギブをする必要がある。

…どうでしょう?

全然意味がわからないでしょう。僕も割とわかってませんし、わかられても困ります。

いくら読み終えたとは言え、本自体が長すぎて一部内容忘れたし、そもそもこれがわかるくらいしっかりブログに書いてしまうと作者に失礼になっていまいます。

僕はこの本を読んでプチ絶望感に襲われたので、なんでそう思わされたかということに焦点をあてて書いていこうと思います。

まず本書は成功するための本というよりは、一般的な成功法則の検証実験です。

例えば「エリートは成功する」、「良い人は損をする」、「継続する力こそ成功の鍵」、「切り替えの早さが大事」、「なりたい自分をイメージすることで実現に近づく引き寄せの法則」、「人脈を広げることがビジネスで成功するためには何よりも大事だ」、「自信を持つことで成功できる」などの言葉って誰もが一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか?

一度どころか各通説ごとに100回くらい聞いたかもしれない。

時には人から。時には本から。時にはテレビから。もう聴きすぎて耳にタコができるどころかイカとエビまで詰まってます。

しかし、実はどの通説も成功している人がたまたまその行動パターンをとっていただけで、そこに因果関係があるのかどうかという証拠が曖昧なまま発言されていることがほとんどです。

そんな本当かどうかわからないお話にデータという証拠を付け加えて解説してくれる本書。

しょっぱなからエリートが成功するというから勉強をしないといけないというほぼ常識といっても過言じゃないような考えを突き崩してきます。

そして、全体を読み終えると一つの共通点に気づきます。

それはどの成功法則にも光と闇があるということ。

この本で取り上げられている大成功している人は、世間的にヒーローになっている一方、どこかしらで多大な犠牲を払っていたりするのです。

また、継続する力や早めに切り替える力などの成功と関わってきそうな行動も、実践して成功する人と失敗する人がでてきます。

だからこそ、この本はそんな成功法則を見つけようとしている人が読むと、なんとなくぼんやりとした絶望感があるのです。

そうか、、、成功するって考えただけでも難しい、、、

だって、成功のために良いと言われていることも度を過ぎると何かを失うんでしょ…?みたいな

しかし、どうやら全くなす術がないわけでもないらしい。

大事なのは他人と比較しないこと

成功というのは絶対的なもののように見えますが、実は相対的なものです。

必ず比較対象がいて、その比較対象と比べて大きな成果を出すからこそ成功したと判断できます。

テクノロジーが進化して、簡単な情報が手に入るようになった今、その比較対象は自分の所属している組織の数百人という範囲から、テレビで取り上げられるような人物の数万人にまで広がり、さらにはSNSも普及して芸能人でもなんでもない一般人までが比較対象になってしまいました。

そうなると、数百人の中でトップに立つようなスキルや成果だけでは、どうしても成功したと感じることがなくなってしまいます。

かといって比較対象が数万十人もいると、トップに立つのもただならぬ努力が必要になります。それこそ何か大事なものを犠牲にするレベルで。

そんな時代だからこそ必要なのは、自分の限界を把握して、取捨選択をし、自分に無理のない範囲で比較的得意なスキルを伸ばすことなんじゃないかな〜と思わされました。全てを犠牲にしても構わん!みたいな捨て身の精神だと全てを失って挫折する可能性が高くなってしまいます。

ちなみに本書にも書かれていますが、スキルを伸ばすというのは優等生になるということではないです。

学校でいう優等生というのは、規則に従わない従順な生徒であり、何か一つ飛び抜けるよりも全部の科目でまぁまぁの良いところを目指すことになります。

つまりそれは並よりそこそこ良くなるということ。

でもそれってちょっと危うくないですか?

だってこれから個人の時代と言われているのに、何をしてもそこそこできますがどのジャンルでも並よりちょっと良い成績を収めますという事を売りにすることになる訳ですから

もし僕が仕事の発注側だったら、イラストを頼む時は数学が苦手でも抜群に絵が上手い人に任せたいし、力仕事を頼むなら英語喋れなくても体力のあるマッチョに任せると思います。多分器用貧乏な人になってしまうと、この時どうしても選択肢として思いつきにくいんですよね。

なので、こういう特定のシーンで誰に声をかけようかとなった時に、ふと思いつかれるような人間になりたいですね。

だからこそ、自分が打ち込めるものを見つけてそれにハマりながらスキルを伸ばすというのはこれからの生存戦略としてはかなり有効な方法なんじゃないでしょうか。

そう考えると最近よく言われている、一つのことでプロフェッショナルを目指すよりもスキルのかけ算をしてレア人材を目指しましょうというのも納得が行きます。

スキルのかけ算じゃなくて足し算になっちゃうんじゃないの?って不安に思うような時は、スティーブ・ジョブズがハーバード大学で行った伝説のスピーチにあるConnecting dotsの話を思い出しましょう。

ジョブズの言葉を借りるなら、そのスキルがいつかけ算になるかは今の段階ではわからないけど、振り返ってみた時に気づいたら繋がるというものなのです。

なので僕もサラリーマンにしては土日で体が崩壊するほどダンスをして、仕事ではプログラミングをやって、空いた時間に本を読んだりブログを書いたりポッドキャスト番組を作ったりお香を焚いたりしてるものの全然点が繋がらないため、結果的につぶつぶを量産している訳ですが、いつか線になるという楽観的な心持ちで継続していこうと思います。

以上です!

今回は「残酷すぎる成功法則」という本を読んで学んだことや思った事を書いたのですが、本の中ではひたすらギブすることや、継続する力がどんな結果をもたらすかや、囚人のジレンマをもとにしたゲームにおける最強のアルゴリズムなどなど、かなり面白い内容が証拠ベースで紹介されています。

めっちゃページ数多いので読み切るのにかなりのエネルギーを使いますが、成功系のノウハウを読む前にこの本を読んでおくと、また違った視点で本を読めるようになるかな〜と思うので結構オススメの内容です!

以上、いっとくでした!さいなら!

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