日本酒を美味しく飲むためには知識をつけるのがオススメ|ビジネスエリートが知っている教養としての日本酒

ビジネスエリートが知っている教養としての日本酒 表紙教養

こんにちは、いっとくです。

下に貼った記事にも書きましたが、人間が感じる味というのは複合的な感覚で、味、舌触り、香り、見た目、そして物語を知っていることで最高に美味しくなるんだそうです。そう思います。

ということでコーヒーについてはお勉強済みなのですが、美味しくなるのであれば幅広く知れば知るほど得するわけなので、次は日本酒についてお勉強してみました。

ビジネスエリートが知っている教養としての日本酒 表紙
ビジネスエリートが知っている教養としての日本酒
著:友田 晶子 出版:あさ出版

なんかちょっとタイトルが気になると言うか、いやビジネスエリートって…という感じで恐れ多くはあるのですが、めちゃくちゃ面白い内容になっています。日本酒飲みたくなります。いやアル中とかじゃなくて…!

お店に日本酒が置いてあったら種類からどんなタイプのお酒なのかが予想できるようになり、それがあっているかどうか楽しめるようになるという、そんな一冊でした。

昔からビジネスではワインの知識がある人は教養があると言われてきていました。

しかし、2013年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことをきっかけに、和食が広がり、和食と一緒に楽しむお酒として日本酒が海外でも飲まれるようになり、どんどん市民権を獲得していきました。

かつてはライスワインと呼ばれていた日本酒も、現在はSAKEとして世界に広がっていったわけですが、海外で注目を浴びたのをきっかけに日本国内でもその人気が上がっています。

その結果、日本酒を知っている人は教養がある人だと捉えられるようになったわけですね。

ビジネスエリートに限らず、日本酒はとても身近なお酒なので、本書の内容を知っているということは日常を豊かなものにすることにつながると思うので、お酒が好きだったり日本酒に興味がある人は読んでみると良いかと思います!

ちなみに著者の友田さんは、もともとソムリエとしてワインに関する仕事をしていたのですが、ワインの勉強のためにフランスに渡った際に、フランス人から日本のお酒や文化のことを問われても、全く語ることができず、その悔しさから日本酒や日本文化について学ぶようになり、現在は日本酒のスペシャリストしても活動をしているのだそうです。

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色々な要素で味が変わる日本酒

日本酒はお米と水と麹が原料です。

そのため、その原料によっても味が変わってきますし、酵母や乳酸菌といった微生物、醸造アルコールなどによっても味は変わります。

更にはその製造方法が違っても味が変わりますし、酒器や温度によっても味の感じ方は変わります。

また、ペアリングと言ってどんな料理と合わせるかということも楽しみの一つになってきます。

このように日本酒は楽しみの幅がとても広いのですが、上記で書いているようなことは本書を読むとあらかた知ることができるので、一気に日本酒を楽しむ幅が広がるわけです。

個人的には、純米酒とか純米大吟醸とか本醸造とか山廃とか色々と種類が書いてあるけど、実際どれがどんな感じのものか曖昧だったのですが、それがはっきりわかるようになっただけで、一気にお酒選びが楽しくなったように感じます。

なんとなく純米大吟醸が名前的に一番強そうだし良いお酒なんじゃないのか?って思っていたのですが、それぞれのお酒にそれぞれの特徴があり、そこに上下関係があるわけではないのでやっぱり知ることって大事だなぁと思います。

本書のおすすめポイント

まず日本酒に詳しくなれます。

お店に言ったらうんちく語らずにはいられなくなる程度にはお酒に詳しくなります。

それがどんなお酒で、どんな飲み方が良くて、どんなペアリングが良いのか。経験値がなくても語りたくなります。それくらいわかりやすくて情報量も多いってことです。

次にコラムで日本酒の蔵元の方にインタビューをしているのですが、各蔵元がどんな気持ちで日本酒を作っているのかがわかり、熱い気持ちになります。

浅いこと言うと、「これが日本の文化やでぇ」って気持ちになります。

個人的には獺祭で有名な旭酒造さんの以下のメッセージがすごく響きました。

日本酒は家庭料理に合うものだから、家の中での会話を楽しみながら、料理とともに日本酒を気軽に取り入れてほしい

ビジネスエリートが知っている教養としての日本酒 位置No.704

なんとなく獺祭はその人気から、すごくイケイケで尖った感じなのかと思い込んでいたのですが、家庭で楽しむという温かいメッセージに心を打たれましたね。

そして3つ目は通っぽいことを言えるようになったこと。

特に二つあるのですが、1つは酒器は錫製のものを使うと良いらしいということ。

そして2つ目はお燗は日本酒と水を8:2の割合で割って飲むという飲み方。なんか日本酒ってあまり他のモノを入れるイメージが無かったのですが、そこにあえて何かを入れるところが通っぽいですよね。

ということで錫製の器に8:2の日本酒を入れると、もう完璧日本酒を知り尽くしている人っぽくなれます。錫は冷酒向けの酒器だとは思いますが。

まぁ通っぽいかどうかはどうでもよくて、こういった全く知らない楽しみ方を知れるというのは人生が豊かになった気がして良いものですね。

ということで日本酒をもっと楽しみたいとか、興味あるのでこれから勉強したいっていう人にはオススメの1冊だと思います!

それではみなさま、良いSAKEライフを!

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