僕たちは自分のバグに気づかず生きている|予想通り不合理

予想どおりに不合理 表紙ビジネス書

人間の行動って面白いですね。

常に合理的でありたいと思っているのにも関わらず、知らぬ間に不合理な行動をとってしまう生き物なのです。

思うにこれはバグだと思う。

そんなバグを行動経済学というジャンルの様々な実験から知ることが出来る本がこちら。

予想どおりに不合理 表紙
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
著:ダン・アリエリー 訳:熊谷 淳子 出版:早川書房

ダニエル・カーネマンのファスト&スローを読んだときもそうでしたが、行動経済学の本は読んでいて楽しいですね〜。

行動経済学と聞くと「え、、、経済学??なんか難しくてつまんなそっ」って思ってしまいそうな気がするのですが、経済学というかほぼ心理学です。行動経済学っていうネーミング絶対間違ってるよねってくらい心理学っぽい内容。

そう思うとハードル下がるでしょ?よくわからないけど心理学って興味持つ人多いでしょ?

ちなみにこちらは3年くらい前に会社の先輩におすすめしてもらって以来、お気に入りリストにずっとぶち込んでいたのですが、ついに掘り出してきて読みました。面白かった。単純に知識欲を満たせる内容でした。しかもファスト&スローより読みやすい。

電子書籍で買ったうえに、表紙もかわいらしい感じだったので、そんなにボリュームある本ではないでしょと高をくくっていたのですが、実際に開いてみるとそこそこのページ数でしたね。読み切るのに結構時間かかりました。

しかし、面白い実験と小難しくない表現から特に苦痛に感じることもなくスラスラ読めてしまう本だと思います!

ちなみにこの本を読む価値は以下の点にあると思います。

  • 人間が取ってしまいがちな不合理な行動を知ることが単純に面白い
  • 不合理な行動を取ってしまう癖のパターンを知ることで、より合理的な選択を取れるようになる

ということで、本書では人間が思わず取ってしまう行動の癖を明らかにするための実験が紹介されているのですが、中でも今一番意識しなきゃなと思った9章の「扉をあけておく」という内容を紹介していこうと思います!

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人は選択の幅を維持したい生き物

この章の実験では、人は複数の選択肢を持っている時、例えどんなに不経済だったとしても選択肢の数を減らさないように行動してしまうということが証明されます。

僕らは普段の生活の中でたくさんの選択をし続けています。

朝食に何を食べるか、何を着て会社に行くか、何の道を通って駅に向かうか、どのタスクから片付けていくか、困難な課題に対してどの解決策を使うか、どのゲームをダウンロードしてプレイするか、風呂に入るかそれともシャワーで済ますか。挙げればきりがない程、選択肢の連続です。

ただ上記のような選択のほとんどは、そこまで苦労することなく選択をすることができていると思います。

それはどれを選択しても、また次の機会で再選択することが出来るから、そこまで悩まずに済むのです。

しかし、ここで一つを選択すると他の選択肢が完全に閉ざされてしまうとなると、どんなに不経済だとしても選択肢をキープしようと迷走するのです。

これを証明した実験がこちら。

実験にはコンピュータを使用する。

赤、緑、青の3つの部屋があります。その部屋でクリックをすると、ランダムな金額をもらうことができます。

各部屋にはその金額の幅だけが決められており、クリックできる回数は全部で100回です。

ただし、部屋の移動でもクリック回数を消費します。

なので、このゲームで得られる金額を最大にするためには、いち早く金額のレンジが高めに設定されている部屋を見つけて、その部屋で沢山クリック必要があります。

この状態で実験を行うと、どの被験者も各部屋で何回かクリックして金額のレンジを確かめたあと、一番金額が高そうな部屋で残りのクリック数をすべてそこで使用しました。

面白いのはここからで、このゲームに手を加えます。

上記のルールに加え、一つの部屋でクリックをすると次第に他の部屋への扉が小さくなり、最後には消えてしまい部屋の移動ができなくなります。

ただ、扉が消える前にその部屋に入ると、その扉の消滅のカウントダウンはリセットされます。

そうすることで選択肢が失われることが回避されるというわけですね。

扉が消えようが、一番レンジが高そうな部屋を見極めて、そこでひたすらクリックするという定石は変わらないはずです。

きっと賢い被験者なら惑わされることなく初回の実験と同じくらいの金額を得られそうなものですが、このルールを加えるだけで被験者の動きは一気に変わっていきます。

部屋が消えようが一番レンジが高そうな部屋でひたすらクリックするのが一番高い金額を稼げるはずですが、結局その部屋のレンジが明確にわかるわけではないので、もしかすると消えてしまう部屋が一番高いレンジなのかもと思い始め、その選択肢を残そうとするのです。

すると移動のために消費するクリック数が増えることになり、最終的に得られる金額は減るようになったというわけです。不合理ですね。でも気持ちはわかります。

そしてこの実験結果って実生活の中でも活かせると思うんですよね。

現代はインターネットのおかげで色々な情報が手に入り、すごくたくさんの選択肢が目の前に広がるようになりました。

そしてそこから選択をするわけですが、何かを選択するということは他の何かをやらないという選択をすることでもあります。つまり選択肢を減らしているわけです。

先程の実験からも分かる通り、人は選択肢が減ろうとしている時、その選択肢をキープしようとして不合理な行動を起こします。そしてそれが不経済に繋がります。

あれもこれもやりたい時ってどれを選択するか悩むときがありますが、もしその時他の選択肢が消えようとしているのであれば、そこに惑わさて不合理な選択をしてしまう可能性があります。

そしてその事実さえ知っていれば、もしかしたらその人間としての行動のクセに抗えるかも知れませんね…?知らんけど。

ということでこの章の内容は選択肢が増えた現代にぴったりな教訓を学べる実験だな〜と思い今回紹介しました!

こんな感じで、日常に潜む不合理な選択について知ることが出来るので、面白いだけでなくためになる内容だったな〜と思いました!

以上、予想どおり不合理の書評でした!

さよなら!

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