人類史を紐解くロマン|サピエンス全史 上【書評】

サピエンス全史上 表紙教養

こんにちは、いっとくです!

高校の時の得意教科は日本史、苦手教科は世界史でした。カタカナが覚えられないんですよね。特に何とかストゥストゥスみたいな名前が。

ということで今回はあまり手に取らない歴史、というか人類史の本です。

サピエンス全史上 表紙
サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福
著:ユヴァル・ノア・ハラリ 訳:柴田 裕之 出版;河出書房新社

本屋さんからインフルエンサーまで色々なところで激推しされている本。世界的な大ベストセラーですねぇ。

ホモデウスとか21Lessonsなど、他にもベストセラーを出しまくっています。一体どれだけの印税が…おっと。

今回はAmazonの朗読サービスAudibleを使って読んで(聴いて)みました。

かなり長かったので、文字ベースだと挫折していたかも。

なんたって朗読の時間で11時間以上ありましたからね。朗読した人すごいよ。1日じゃ完成しないんだもの(残業しなければ)。

ということで、すごくロマンを感じる1冊だったのでどんな本なのか紹介していこうと思います!

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サピエンス全史は教養とロマン

えー、ちなみにこれを書いている現在まだ下巻は読んでいません、すいません!なので上巻だけの感想になっています。

まずはじめにざっくりとどんな本なのかということを説明すると、人類が地球上に誕生してから未来に至るまでの人類に関する歴史書です。

その歴史を科学とか生物学とかいろんな視点を交えながら、単体では生物的に強いわけではない人類がどのようにして地球を支配するまでに至ったかという本です。

よくインフルエンサーとかビジネスバリバリやっている人がおすすめしているので、新しいことを学んで仕事に生かしたいぜ!っていう気持ちで読む本ではありません。

子供の頃を思い出してほしいのですが、宇宙とか生き物とか深海とか単純にワクワクしながら知識を楽しんでいた事がありませんか?図鑑とか辞典とかを楽しんで読んでいたことありませんか?

このサピエンス全史はそんな子供の頃に感じていたような、新しい知識を入れること自体の喜びを感じながら読むと面白い本だと思います。

とにかくワクワクしますね。人類はどんな強みを持って、地球上の生態系に影響を与えたり、歴史で学んだことのような出来事を起こしていったのかということが語られています。

この本の面白いところはちょっとファクトフルネスに似ている感覚があるのですが、なんとなく知っていると思っていたことが、実はこうでした〜みたいな展開が多くて、そこが興味深いのです。

例えば一般的に、人類が優位に立てたのは脳が発達して道具を作って活用できたから強いというイメージがあると思います。

しかし、それだと同じ特徴を持っている他の人類を滅ぼしてきたことと矛盾してしまいます。

そのキーワードは「虚構」です。人はフィクションを媒介にして、他の種では信じられないくらいたくさんの知らない人と連携できるようになったわけです。

とか、農業革命が人類にもたらしたものとかも面白いです。

なんとなく農業革命によって圧倒的に食べ物に困らなくなったかと思いきや、個人レベルで見ると狩猟採集の生活のほうが栄養に関しては満たされていたとか、特定の食物に依存することになることで、不作の時に飢饉が起きるようになったりしました。

ただ、人類という種で見ると、農業革命は人口の増加に大きく寄与できたそうです。

著者は学者なのですが、このような人類史に関する深くて知らなかったことをどんどん知ることができるという面白さがあります。

つまるところロマンなんです。

宇宙ってロマンですよね。ブラックホールは重すぎて光すら脱出できない。何が良いんだかよくわかりませんが惹き込まれますね。ロマンです。

それと同じで数百万年前から現れた人類という種の歴史を紐解いていくという面白さ。ロマンです。

ちなみに上巻は人類が誕生して、認知革命を経て他の人類を滅ぼし、農業革命により数を増やし、虚構を元に大きな組織になっていき、グローバルにつながってきたぜ、帝国誕生ウェーイみたいなところまでが収められています。

ゴツい本ですが、知的好奇心が満たされる本だと思います。あと多分これ文字で読んだら読みきった時の達成感もすごいと思うので、2重で満たされそうですね。

ちなみにこの本は図がないので、オーディブルとの相性は結構良かったですね。

オーディブル版は長いだけあって、やや値段が高いので、毎月もらえるオーディブルコインで購入するのが吉だと思います。

もしくは最初の1冊が無料なので、それを使ってみるとか。

Audible

というわけで、世界的ベストセラーのサピエンス全史(上)の感想でした〜。

さいなら!

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