「人生100年時代」「働き方改革」という言葉が広まったものの、あんまり変わった気がしないですね〜。
と思っているサラリーマンの皆様。
おっはようございます。
ということで、今回はそんな100年時代を生き抜くためのヒントになる本を読んだので紹介していこうと思います。
本書のサブタイトルにもある通り、これからは人生100年時代をどのように人生を過ごしていくべきかということについて、仕事にフォーカスを当てて解説してくれる本です。
リンダ・グラットン氏のライフシフトをベースに話を展開しているので、ライフシフトを読んでおくとスッと入ってくる内容になっています。
じゃあライフシフトを読んでいればあまり読む価値がないかと言われるとそんなこともありません。
ライフシフトのテーマをもとに今日本の働き方はどうなっていて、今後どう変わればいいのかという形で、日本の状況にフォーカスして噛み砕いていってくれているので、日本人のためのライフシフト副読本的な内容になっています。薄い本なのでさっくり読めるのも良いですね。
日本型雇用が終わりと働き方改革
まず本書の前半では日本型雇用がなぜ今の時代にあっていないかという解説があります。
日本型雇用というのは、新卒を総合職として一括採用し、終身雇用するような雇用制度のことですね。
もちろん日本型雇用にも若年層の失業率が圧倒的に低くなるなどのメリットはあるのですが、サービス業中心の社会で生産性を上げるためにはあまりいい制度とは言えません。
社内の連携を強めて、一つの作業の効率をあげることで競争力を作ってきた高度経済成長の時代は、日本型雇用のような制度は良かったのです。しかし、今は同じことをしていれば経済が発展するわけではなくなったので、もっと専門性やクリエイティブ性を求められるようになりました。日本型雇用というのは伝統が硬直化しやすいので、あまりそういった社会には向いているとはいえなさそうですね。
ジョブ型雇用という言葉を聞くようになりましたが、このようにプロジェクトごとに仕事をするというのがこれからの時代にあった働き方だと言えます。
また、働き方改革というのが叫ばれて久しいですが、これは受け取り方によっては、「もう会社や現行の制度では面倒を見れないので制限外すからそれぞれ頑張ってね」という意味合いもあります。
日本や会社が変わらなきゃいけない部分もありますが、自分の人生を他人任せにするのもアレなので、個人でコントロールできる部分はコントロールしていこうということで、後半は個人でどんなことができるかが解説されています。
100年時代を生き抜くために個人がすべきこと
細かく言えばやることはたくさんあるのですが、大きく2つに分けると社会に出てからもスキルアップのために学び続けようということとコミュニティを広げようということです。
まずは学び続けるということについて。
例えば副業をするにしても、金銭のためにするのではなく、自分の成長のために副業をすることで、それが本業に還元されたり、自己実現を達成することでより幸福になるのが大事だということです。
個人的に副業の解説で刺さったのは、金銭を求めて副業を始めた人がしんどくなって音信不通になるケースが多いということ。
僕もお金を稼ぐ手段として副業をしていた時期があったのですが、やり始める前はワクワクするのに少ししたら一気に気が重くなるやりたくないタスクと化してしまった経験があったのでグッサリ来ましたね…。音信不通にはなりませんでしたが、こなすだけの働き方をしたことがあるなぁと痛感。
学ぶものは人それぞれだと思いますが、大事なポイントは以下の2つになります。
- コンフォートゾーンを外れること
- 本当に自分がやりたいと思える挑戦をすること
コンフォートゾーンから外れないと成長しにくいですし、本当にやりいことをやって自己実現していかないと幸福度が上がらないですよね。
コミュニティを広げるというのも大事です。
どうやら日本のおじさんは孤独なおじさんが多いらしいのですが、コミュニティと幸福度はかなり密接な関係があるので、そこをないがしろにしても良くないですよということです。
コミュニティと言ってもいろいろなものがあると思いますが、個人的にはプログラミングスキルを生かして何かできるコミュニティとかいいよな〜って思います。それで地元に貢献とかできたら楽しそうですよね。
ということでブログでは結構まとめてますが、本書では個人でどんなことができるかということがかなり具体的にいくつも紹介されているので、行動の選択肢が広がる良書だな〜と思いました!
ちなみに本書はオーディブルのボーナスタイトルだったのですが、2022年1月27日からオーディブルは聴き放題になるらしいです。今まで購入してきたやつの意味がなくなってしまうので虚しいですが、全部聴けるようになるのは大きすぎますねぇ。
ということで話がそれましたが、仕事2.0の書評でした!さようなら!
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