こんにちは、いっとくです。
ここ最近のバズワードの一つとして、DX(デジタルトランスフォーメーション)というものがありますね。
要は企業の収益を増やすため、もしくは業務を効率化するために、ITの力を使おうぜっていうやつです。
前からそういう力学は働いていたような気がしますが、DXというインパクトがあり覚えやすい単語として再定義されたことによって、より強い求心力を持ってきたような気がします。
また、昨今の新型コロナの影響によって、生き残るためにITの力を活用していかざるを得ないという状況もその背中を押しているのかも知れません。
ここ最近のバズワードの中では、特に身近な分野だと思うので、そろそろその分野についても知識とアイディアを養っていかねばならんな〜ということでこんな本を手に取りました。

著:須藤憲司 出版:日本経済新聞出版社
なんとなく表紙を見て購入しましたが、カイゼンプラットフォームの会社のCEOの方が書かれている本だったんですね。
サービス自体はマーケティングツールの営業をやっていた頃に、話は聞いたことがありました。
ABテストのツールだったと思うのですが、たしかにコンサルティングに入っているうちにDX的な領域のノウハウはめっちゃ溜まっていきそうな商材ですね〜。
本書の内容としては、「イシューからはじめよ」と「インターネットの次に来るもの」という本を足して、2で割ってからDXの施策を考えるためのフレームワーク+事例紹介という感じでした。
特に「イシューからはじめよ」の影響は強めに受けていて、読みながらそれっぽいな〜と思っていたら、その著書名を取り上げて紹介していました。まさに異種から始めよを実践したようなないようなので、その部分も読んでてためになったし、面白かったですね〜。
特にマーケティングをやっていると、どの企業もユーザーの囲い込みを行いたがるのですが、本書の中にある事例が最高にしびれました。
ある会議でユーザーの囲い込みが出たところで、「この中で囲い込まれたいと思っている人はいますか?」という質問を切り出して、会議の出席者をキョトンとさせるところは読んでて爽快です。笑
そうよねー!!ってなりました。
確かに当たり前のように囲い込み囲い込み言っていますが、それはあくまで企業側の都合で合って全くユーザーファーストじゃないなということに気付かされます。
そんなことを考えるくらいだったらどうやったらもっとお客さんを喜ばせられるかを考えないといけないよっていうことですよね。それでこそユーザーがついてくるわけですし。
本書はDX初心者が考え方を知るための本
本書はDXについて右も左もよくわからないという人に向けて書かれているため、現在の情勢及びやDXに関わってくるキーワードの解説、そして実際の事例を交えつつ、DXとはどんなことかというのが解説されています。
もっとDXとはに関する深い施策を考えたいという目的で選ぶべき本ではありませんが、そもそもそんなクリティカルな答えが見つかる本があるかどうかは疑問です。
結局、企業ごとに最適なDXの手法というのはケースバイケースだと思うので、要は考え方を学んだ後は、実践の中でPDCA回すしかないんじゃないかなと思います。(事例として収集するのは良いとは思いますが)
本書から読み取れるDXに対する考え方というのは一貫性があります。
それは、その企業の本当の課題を見つけてITで解決するという部分です。
特に課題を見つけるという部分に焦点が合っており、これができるかどうかが最も重要なポイントです。その辺がかなりイシュードリブンな感じがします。
そして本当の課題を見つけるためのヒアリング例やヒアリングに役立つフォーマットが用意されているので、DXについての向き合い方を全体的に学ぶことができる良い入門書だなーと率直に思いました!
これからDXに取り組みたいという企業の担当者や、DX支援を始めていきたいという企業の担当者にとっては、動き方の抽象的な概念を掴むことができる内容になっているので、かなり参考になるかと思います!
逆に既に知識を持っていて、いろんな具体例を知りたいという人は物足りなさを感じてしまうように思います。
そんなわけでみなさんもよいDXライフを〜
以上、いっとくでした!さようなら!
コメント