読めば読むほど深いと噂の「星の王子さま」を読んでみた。

星の王子さま 表紙小説

こんにちは、いっとくです。

引き続き引きこもりモードなので、貪るように本を読んでいるのですが、今回は世界的な名作文学として名を馳せている「星の王子さま」を読んでみました。

星の王子さま 表紙
星の王子さま
著:サン・テグジュペリ 訳:浅岡 夢二

正直今まで読んだことがなかったし、あまり詳しくも知らなかったし、特に興味がなかったので、実際に本として見るまでは、子供向けのカレーで確かそんなのがあった気がするくらいに思っていました。

まぁ、どうやらそれは「カレーの王子さま」と混同してしまっていたようでうすが。

正直、このカレーを星の王子さまカレーだと認識してもおかしくない程度には星のデザインが組み込まれているので安心しました。

というわけで本筋に戻りますが、この星の王子さまは第二次世界大戦中に出版された本で、一見子供向けの本として見てしまいがちですが、様々なメタファーが埋め込まれており、大人が読んでもたくさんのことに気付かされるという非常に奥深い本らしいのです。

というか読んでみて思ったけど、これ本当に子供が読んで楽しいのか??と思わずにはいられない内容でした。

そんなわけで読んだ人によりいろんな解釈を生んでいるこちらの本を読んでみたので、ざっくりしたあらすじと感想を。

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大人が自分を見直すための鏡

星の王子さまは実は戦争を示唆しているとか、イラストの黄色いマフラーは魂を表しているとか、様々な解釈がされていますが、自分は大人が自分を改めて客観的に見直すための鏡みたいな本だな〜と感じました。

話の大筋はこうです。

サハラ砂漠に不時着したおじさんは、砂漠で星の王子さまと出会います。

星の王子さまはひたすらこちらの質問を無視するのに話しかけまくってきます。

そんな中で星の王子さまが地球に来るまでに立ち寄った6つの星の話がでてきます。

星の王子さまはその旅路で、自分の星で大切にして育てたバラの花の大事さに気づき、自分の星に帰ろうとします。

しかし、その星はあまりにも遠いので、今の体と一緒に帰ることはできません。

なので砂漠にいる蛇の毒で、体と魂を分離させて星に帰ったという話です。

実際、最後蛇の毒で死んでしまったような描写になり、その後どうなったかは描かれていないので、帰ったと断言できる感じではないのですが、多分帰ってます。

星の王子さまが地球にやってくるまでに立ち寄った星にはそれぞれ変わった人物がいます。

1つ目の星には、何でも命令しないと気がすまない王様。

2つ目の星には、絶対に褒められたいうぬぼれ男。

3つ目の星には、酒に溺れる酒飲み。

4つ目の星には、意味があるのかよくわからないような仕事に没頭して忙しい忙しい言っているビジネスマン。

5つ目の星には、環境が変わったのに今まで同じように命令通り働く点燈夫。

6つ目の星には、人から聞いた情報を元に地理の本を作る地理学者。

そしてその星の人達に当惑しながらも、最後の地理学者との話の中で、自分の星に置いてきたバラが短命であることを知り少しずつ気になり始める星の王子さま。

7つ目の星として、地球にたどり着き、そこで今まで宇宙に一輪しかないと思い大切に育てて来たバラが、ありふれたものだと知ってがっかりするも、その後出会ったキツネとの会話の中で、見た目は同じバラでも王子さまにとっては特別なものだったということに気づき、星に変えるというわけです。

そんな中から僕がメッセージとして感じたのは、各星に住んでいた住人は、子供からすると変な大人の風刺であり、大人自身はそれに気づかない。

そして生きているうちに、外側の貴重さに目を向けるけど、本当に大切なのはその外側の殻ではなく、自分がそれを大切にしているかという中身の部分なんだよっていうところでした。

正直、手入れをしないと星を飲み込んでしまうバオバブとかも何かしらのメッセージがありそうな感じはしましたが、僕の解釈だとそれよりもその大人への風刺が印象として強く残りました。

なんか挿絵に関する考察的なものも結構目にしたのですが、こちらはkindleのせいなのか、挿絵がファビコンくらい小さかったのであまり良く見ていません。というか見れなかった。ファビコンはブラウザのタブに表示されるWebサイトのアイコンみたいなやつです。

というわけで確かに感じるところはある本だったのですが、個人的な感想としては深いって言われているからみんなが深いところを探そうとして読まれ続けた結果、どんどん解釈が深くなってしまったのではという気持ちもあります。

あと、ストーリーが面白いということはありません。そもそもそういう部分を求めて読む本ではないと思いますが。

個人的には本にはすぐに使える実用性だったり、読んでて気持ちが変わるようなわかりやすい刺激を求めるタイプなので、しばらくこういう類の本は読まなくていいかな〜という気持ちではあります。

教養としてはありかも。

なんか星の王子さまが大人が自分を見直すための本に思えた見たいな感想言ったそばからどっかの星に住んでそうな子供に批判されそうなこと言ってすみません!!

ただ、響く人には響く本のようなので、興味がある人は読んでみてください!

子供向けでもあるので、かなりサクッと読めます。

あと、出版社によって翻訳のテイストが違うらしいので、その辺は事前に調べたほうが良いかも知れません。

以上、星の王子さまの感想でした!

さようなら!

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