これからの時代に必要な力はおもしろさだと思った話|シンギュラリティ・ビジネスを読んだ感想

ビジネス書

こんにちは、いっとくでおま〜。

 

みなさん技術の進化についていけてますか?

僕はインスタも使いこなせていないよ!登録すらしてない!

 

ってことで僕も含めて最新技術についていけてないよ〜というみなさんにお知らせです!

技術の進歩は指数関数的に進行していきます!

 

はい?なんのこと?って感じですよね。

 

つまり、技術の進歩の速度はグラフにすると直線じゃなくて指数関数的に加速しているということ!

あの二次関数のやつ!途中からグイーンって伸びてるやつね!

 

これだけ聞くとそんなわけなかろうと思いがちだけど、実際に技術は指数関数的に発達していて、極端な例だけど要するに現代では10年くらいでスマホが爆発的に普及して生活様式を変えたけど、縄文時代の10年で生活が変わるような大きな変化は起こせなかったみたいな感じです。

 

ちなみにそれは「シンギュラリティ・ビジネス AI時代に勝ち残る企業と人の条件」という本に書いてありましたが、この本がかなり面白かった。

シンギュラリティビジネスの表紙

シンギュラリティ・ビジネス AI時代に勝ち残る企業と人の条件
(著:斎藤 和紀 出版: 幻冬舎新書 出典:アマゾン

 

さっくりと読んだ内容と感想についてまとめてみました。

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技術の進歩が指数関数的に増えていく理由と、すでに起きている業界の破壊

本の内容をざっと要約すると、人類のテクノロジーは指数関数的な速さで進化しており、2045年には人工知能が人を超える時代がきますよというお話です。

人を超えるというと、イメージがとても難しいですよね。

なぜなら、ジャンルを絞って比較すれば、コンピューターが人間よりも優れていることはたくさんあるから。

最近の例だとAIのアルファ碁がプロ棋士に勝ったりだとかしましたよね。

 

しかし本当にヤバイのはこの技術の進歩がさらにヤベェことになるから備えとけよーという話。

 

これを読んで僕はポジティブな気持ちとネガティブな気持ちの両方が増しました。

 

その前にまずは技術が指数関数的に進歩する理由から。

それは、ひとつの産業は別の産業からお互いに良い影響を受けあって加速的に進歩するからです。

本書にある例だと、コンピューターの計算能力の向上がDNA解析というバイオテクノロジーの産業を圧倒的に進歩させました。

このDNA解析は計画していた期間の半分が経過した時点では達成率が1%しかありませんでしたが、それを確認した実験者はよしこれで半分は終わったものだと言ったらしいです。

普通なら期間の半分を使って1%しか達成していなかったら諦めそうになりますが、実際このDNA解析は期限までに全部解析が完了しています。

なぜなら後からコンピューターの処理能力がどんどん上がっていったからです。

 

上の例のようにひとつの産業の進歩が別の産業の進歩に良い影響を与えることによって指数関数的なテクノロジーの進歩が起きます。

 

そして、このままテクノロジーが進化が加速していくと、最終的にはエネルギー問題や医療などほぼ全ての問題が解決し、多くのサービスはタダ同然で使えるようになる。

そして、それが訪れるタイミングはかなり近いと本書では書かれています。

テクノロジーの進化に対する僕のポジティブな考え

これを読んでまず思ったのは、単純にそんな社会が来たら素晴らしいなと。

 

だって、今までできなかったことがどんどん解決されていくわけですから。

見てみたいですよね。今まで想像もしていなかった未来が実現する瞬間を。

 

ちなみにテクノロジーが進化するとき、サービスは6つの段階を辿って業界の非収益化を進めてしまいます。

この本ではその現象が既に現実で起きていることを指摘していることもあって、説得力がめちゃくちゃあります。

例えばカメラやタクシーやホテルの業界では、既にそのイノベーションが起こっているのです。

昔はカメラはフィルムで毎回フィルムを買っていたし、それがいつのまにかデジカメになったかと思うと、今ではスマホでいい写真が取れるようになり、ほぼ無料で高性能なカメラが使えるようになりました。(もちろん機種代に含まれてはいるのですが。)

それと同様で、タクシーはUber、ホテルはAirBnBなどのシェアリングエコノミーのサービスが登場したことによって、価格破壊をもたらしています。

これがテクノロジーの発達による、非収益化です。

 

特にカメラに関してはあまりにも身近なことすぎて気づかなかったけど、よく考えたら確かに!と思ってしまいますよね。

事実としては知っていたけど気づいていなかったというか。

 

そしてそのスピード感はあらゆる業界で進むため、今までと同じスピード感で物事を考えていたら、いつの間にか時代に置いていかれてしまうんだろうなという恐怖感もありますよね。

テクノロジーの進化に対する僕のネガティブな考え

そしてテクノロジーの進化によってもたらされる恩恵とは逆に、ふとネガティブな感情も湧いてきました。

それはテクノロジーが進化によって世の中が便利になっていく一方で、スキルやお金を蓄積していくことに対する無力感を感じます。

 

というのも、今後多くのサービスが低価格していけば、お金の価値は下がっていくし、サービスを作り出すためのサービスが優秀になればなるほど身につけたスキルでの差別化はできなくなってしまいます。

だって一昔前は、写真の加工もプロがやっていたのに今では無料アプリで簡単にできてしまうようになっているわけですから。

 

こうなるとどんなに高度なスキルを身につけても、もしかしたらいつかAIに負けたりするかもしれません。

また、素人でも便利な機能を備えたツールを使いこなすことでプロ顔負けの作品を作れるようになるかもしれません。

 

そうなるとスキルを身につけるということの価値がなくなってしまいそうで怖いですね。努力が意味なくなるわけですから。

 

とはいえ、そのスキル自体もタイミングが訪れるまで価値があるし、新しい時代では培ったスキルを生かしてクリエイティブな発想に活かすこともできるとは思うので、完全に無意味になることはないと思う。

 

じゃあそんな世界ではどんなスキルが求められるのでしょうか?

テクノロジーが指数関数的に発達する社会で必要なスキルとは

シンギュラリティ・ビジネスを読んで、こんな未来がくるかもしれないと本気で思った僕なのですが、そんな世界で最終的にこれは必要だなと思う個人のスキル。

 

それは、「表現力」だったり「面白さ」だなぁと感じました。

 

どれだけテクノロジーが発達しても、感性に基づいて「面白い物を生み出す」ということに関しては、人間が作るのが一番良さそうに感じます。

というか多分この部分は機械が一番踏み込む難易度が高いと思うんですよね。

しかも、便利なツールは増えていくだろうから、発想力さえあれば世の中に必要とされる価値を作り出すことができると思うんですよ。

 

本書だけではなく色々な本で言われていることですが、スマホを使って検索すればすぐに有用な情報が見つかる現代社会では、情報を記憶することの価値がどんどんなくなっています。

つまり記憶を蓄積するタイプのスキルは価値が陳腐化し始めているということ。

 

なので今後大事になってくるのは、どのようにして情報を探すかというリテラシー機械で代替するのが難しい「面白さ」を身に付けることが個人としていきていくために必要なのでは!?

 

だから、今のうちからもっとアウトプットして感性を磨かんといけないなぁと思わされた一冊でした。面白かった。

 

あとは、新しい技術を使ってどんな面白いことができるかという発想力も大事になりますね!

 

そんなわけで、内容としては現実離れしたトンデモ話のようにも感じるし、もしかしたらこんな現実が起こるかもしれないというような、どちらの可能性も感じられるような一冊。

 

これから注目されていくサービスやその最終到達点についての考察がすごく面白いので、未来がどうなるのか気になるっていう人にはオススメの一冊です!

そんなわけで今回はシンギュラリティ・ビジネスを読んだ感想でした!

さようなら!

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