今年の花粉は急に消失した気がするのですが、僕だけでしょうか?
痒くないは正義。いっとくです。
最近の読書スタイルとしてビジネス書とプログラミング系の技術書と小説を並行して読んでいるのですが、たまたま全部の分野で重量級のやつを選んでしまいました。
それが原因でしばらく更新していなかったのですが、ようやく一冊ぶっ倒したのでその読書感想文でもまとめていこうと思います!
今回読んだ本はこちらです!
アンドリュー・カーネギーの発案により、500名以上の著名人を20年書けてインタビューしてまとめ上げられた成功哲学のバイブル。
それのアクションマニュアルつきバージョンです。ちなみに後半にアクションマニュアルついているのですが、本文読むので精神力全部持っていかれてマニュアルはすっ飛ばしました。
何でも世界で1億冊以上売れたベストセラーだという。
自己啓発本の原点
ちなみにこの思考を現実を一言で言い表すと、自己啓発本の原点という感じでした。
世の中の自己啓発本はこの本の中にある言葉とかエッセンスを取り出して深堀りしたりわかりやすくして作ったんじゃないかと思えるような内容でした。
とにかくいろんなことが書いてあるし、一回だけ読んで飲み込めるようなボリュームではありませんでしたね。
かと言って何回も読み返すエネルギーは湧いてこない。
だってボリューミーなんですもの。。。
電子書籍で読んでいたので最初はあまりボリューム感を意識していなかったのですが、この前BOOK OFFで見かけた時に広辞苑くらいの分厚さをしてましたね。
この本で頭ぶん殴られたらたまったもんじゃないですよ。
ただ読み返すのを前提に作られたような文章になっています。
とにかく本文の要所要所に、「再び読み返した時にこの章の大事さを痛感するだろう」的なセリフが散りばめられています。
さて、肝心の中身についてですが、正直言ってしまうと感動的に良かったというわけではないのですが、まぁ良かったです。
序盤がネットワークビジネス系の人たちが使うような語り口でこの本はすごいぞ〜っていう話が展開されるので、なんかちょっと怪しいな〜っていう拒否反応が出かけたのですが、我慢して読み進めていると最終的な印象はそんな怪しい内容ではありませんでした。(半信半疑で読んでた部分も多々あったけど)
思うに、この冒頭部の語り口がそっち界隈で頻繁に使われるようになった結果そういう怪しさを帯びてしまったような気がします。
この本は簡単に言うと、成功して富を得るための本です。
成功するための重要な原則として以下の6つが挙げられます。
- 明確な目標を持つ
- プラスアルファの努力
- 調和の精神
- 信念の現実化
- 自己規律
- 自然の法則
中でもプラスアルファの努力と調和の精神は特に重きを置いているように感じました。ページ数的にもその部分がめちゃくちゃ長かった気がする。
ちなみにこれらの原則は独立しているというよりはそれぞれ関係しあっている部分もあるので、どれかをピックアップしてあーだこーだ言うのはあまり良くない気はするのですが、個人的にもプラスアルファの努力と調和の精神の部分はかなり意識したい内容だったので、その部分をちょっとだけ抜粋しようと思います。
プラスアルファの努力
プラスアルファの努力というのは、簡単に言うと自分が今もらっている報酬以上の働きをしたり、会社から要求されている以上のバリューを出すということです。
当然ですが大きな報酬をもらうためにはそれに見合うバリューを出す人間にならないといけません。
報酬のモノサシは人からの評価になることがほとんどだと思うのですが、評価が上がるから報酬が上がるのであり、報酬が上がってからそれに見合うだけの仕事をするというのは順番が逆で成り立ちようがないですよっていう話です。
なんかこの前読んだ採用基準っていう本の、管理職になってからリーダシップを発揮するんじゃなくて、リーダーシップを磨き上げてリーダーにふさわしい人間になった時にリーダーになるんだっていうのとすごく似たような理論ですね。
また、自分が出せる最高のパフォーマンスで仕事をするということは、最高の教育を受けるということにもなります。
高みを目指した方が、その分野に精通するというのは感覚的に分かる部分だと思います。
やる気ないけどめちゃくちゃ精通してますとかただの天才だけです。その天才も多分高みを目指していたらもっと上にいってるでしょうけど。
なので、このプラスアルファの努力をすることで最速で成長し、評価を得ることができるようになります。結果として富が入ってくるようになります。
だからこそ、100%の仕事で満足するようになったら終わりだな〜という意識は持っていたいですね。むしろそういう気持ちで働くようになったら場所を変えるタイミングなのかも知れない。
ぶっちゃけこのプラスアルファの努力はこの本でいちばん大事なことだと思いました。
調和の精神
調和の精神というと何か神聖な印象を受けますが、簡単に言うと頼れる仲間で周りを固めるということです。
本書ではこの頼れる仲間のことをマスターマインドと呼んでいます。(厳密にはその仲間と共有している思考のことを指しています)
世の中で成功したと呼ばれている人のほとんどは自分の周りにマスターマインドを形成しています。
なぜこのマスターマインドが大切かという説明に関して本書の説明だとすこし非科学的というか、スピっている感じはします。
簡単に言うとこんな感じです。
- 世の中はすべて振動でできています。
- 音や光だけでなく、物質を構成する最小単位の粒子も物ではなく振動です。
- そして我々の思考も脳が起こす振動です。
- 普段我々は知覚しているわけではないですが、思考という振動はのもある程度伝搬しています。
- だからこそ具体的な目標を持った人間が複数集まると思考の振動が共振を起こしてより強いパワーになります!
この原理の部分の説明は置いておいて、自分の周辺に共通の目標を持っていて、お互いを補い合ったり、高め合ったりできる人たちが揃っていたらまちがいなく強力なパワーになるし、仕事が楽しく刺激的になることは経験からも間違いなさそうに思えます。
個人の力でできることの限界は知れているので、このマスターマインドの形成は大きな仕事をしようと思ったらめちゃくちゃ大事な部分だな〜と思います。
マスターマインドの章に関係なく、この本は現実的な人間の精神を捉えた部分もあれば、ちょっと信じがたいような内容も織り交ぜられています。(著者的にもこれがオカルトっぽく聞こえてしまうだろうということは認識している様子)
正直自分も信じがたいような部分は多々あって、これを全部受け入れて生きていくというのは相当な勇気がいることだと思うで、できることから取り入れようと思った次第です。
はい、というわけで久しぶりに読後の満足感がすごい本でした。
次は死ぬほど薄い本を読みたい。
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